FXを始めて12年。
正直に言うと、ほとんどの期間は勝てませんでした。
ネットでは「半年で月収100万」「簡単な手法で勝率80%」そんな情報ばかり見かけますが、現実は真逆でした。
何年続けても勝てない。
ルールを作っても守れない。
「自分には才能がない、無理なのかもしれない」と本気で思っていました。
それでもFXを続けた結果、ある考え方に切り替えたことで「大きく勝てなくても、負けなくなった」状態に変わりました。
この記事では、
✔ なぜ12年間勝てなかったのか
✔ 何をやめて、何を残したのか
✔ 今も続けている裁量トレードの考え方
を、実際の勝率・収支とともに正直に書いていきます。
同じように「何年やっても勝てない」と悩んでいる方の、遠回りを減らすことができれば幸いです。
FXを12年やっても勝てなかった現実

トレードを始めた年
私がFXを始めたのはいまから12年前、ちょうど「個人でも簡単に稼げる投資」としてFXが広く知られ始めたころだったのではないでしょうか。
証券会社の広告には「少額から始められる」「レバレッジで効率よく利益」といった魅力的な言葉が並び、正直なところ努力すれば会社員の給料以上も夢ではないと思っていました。
最初はデモトレードもそこそこに、すぐに実弾での取引を開始。
いま振り返ると、チャートの見方も曖昧なまま、「上がりそう」「下がりすぎだから戻るはず」といった感覚的なエントリーを繰り返していたように思います。
トレードを「技術」ではなく「運やセンス」に近いものだと勘違いしていた時期でしたね。
最初の期待と現実のギャップ
始める前に抱いていたFXへの期待は、とてもシンプルでした。
「多少負けることはあっても、トータルでは勝てるようになるだろう」という甘い考えです。
だけど現実は、思っていた以上の一方的な負けの連続でした。
数回たまたま勝つことはあっても、その利益は欲張った次のトレードで簡単に消え、気づけば口座残高は右肩下がり……。
「なぜ負けたのか」を冷静に振り返ることよりも、
「次は取り返そう」「今回はたまたま運が悪かった」と感情でトレードを続けていました。
この頃はまだ、
自分が勝てない原因が“手法”ではなく“考え方そのもの”にあるとは、まったく気づいていませんでした。
勝てない期間がどれくらい続いたか
結論から言うと、勝てない期間はほぼ12年間ずっとです。
もちろん、短期間で見れば調子が良い時期もありました。数週間〜数か月単位で利益が出ることもあり、「ついに分かったかもしれない」と思ったことも何度もあります。
でも、そのたびに大きなドローダウンが訪れ、
最終的には「やっぱりトータルでは負けている」という現実に引き戻されるわけです。
手法を変え、インジケーターを増やし、情報商材や教材にも手を出しましたが、結果は同じ。
「勝てない状態」が当たり前になり、負けているのにやめられないという、最も危険な状態に陥っていたのです。
この長い負け期間があったからこそ、後に「負けなくなった理由」がはっきりと見えるようになりました。
12年間ずっと勝てなかった原因

ルールがあるようで、実は毎回違っていた
当時の私は「自分にはトレードルールがある」と思い込んでいました。
移動平均線を使う、サポートとレジスタンスを見る、エントリーは押し目・戻り売り……。
それなりに筋が通っているように見えます。
だけど実際には、毎回どこかが微妙に違っていたのです。
ある日は「この形はOK」、別の日は「今日は勢いがありそうだからOK」と、都合よく解釈を変えていました。
負けたトレードを振り返っても、「今回は例外」「相場が悪かった」で終わり。
ルールが曖昧だから、検証も改善もできず、同じ負けを何度も繰り返していました。
つまりそれは、
ルールではなくその場の判断を正当化するための言い訳だったのです。
環境認識が感覚頼りだった
トレードでよく言われる「環境認識」も、私は完全に感覚でやっていました。
上位足を一応は見るものの、「なんとなく上っぽい」「下がりそうな気がする」といった曖昧な判断ばかり。
明確な基準がないため、
・上位足は上昇でも、下位足の動きに振り回されて逆張り
・不利な形でも「今回はいけそう」と根拠のない自信でエントリー
こうしたトレードが日常的になっていました。
感覚頼りの環境認識は、勝っているときは「センスがある」と錯覚させ、負け始めると「自分は相場が読めない」と自己否定に変わります。
この不安定さが、メンタルを崩し、さらに判断を狂わせる悪循環を生んでいました。
勝てないのにロットだけは増えていた
いま振り返って一番危険だったと思うのが、勝てていないのにロットだけは増えていたことです。
「ロットを上げないと資金が増えない」「小ロットでは意味がない」と、どこかで焦っていました。
本来なら、
「安定して勝てる → ロットを上げる」
の順番であるはずなのに、私は完全に逆。
負けを取り戻したい一心でロットを上げ、
たまたま勝つと「やっぱりいける」と錯覚し、
その次の負けで一気に資金を減らす。
この繰り返しで、トレードはどんどんギャンブルに近いものになっていきました。
冷静さよりも、恐怖と欲が判断基準になっていたのです。
勝てる手法探しをやめられなかった
12年間勝てなかった最大の原因は、
「まだどこかに勝てる手法があるはずだ」と信じ続けていたことかもしれません。
新しいインジケーター、新しいロジック、有名トレーダーの手法。
それらを試しては少し勝ち、負け始めると「これは違う」と次へ移る。
問題は、
手法が悪いのではなく、自分が手法を使いこなす前に捨てていたことでした。
どの手法も、
・負ける期間
・合わない相場
・メンタルが試される場面
は必ずあります。
それを乗り越える前に手法を変えてしまう限り、いつまでも「勝てない側」から抜け出せません。
私は長い間、「勝てない原因」を外に求め続けていたのです。
「勝とう」とするのをやめたのが転機だった

勝率を追いかけるのをやめた
以前の私は、常に「勝率」を気にしていました。
勝率が高ければ正しい、低ければダメな手法。そんな単純な基準でトレードを判断していたのです。
しかし、あるとき気づきました。
勝率が高くても、トータルで負けているという現実に。
小さく勝って、たまに大きく負ける。
それでも勝率だけは高いので、「自分は間違っていない」と錯覚していました。
そこで思い切って、
「このトレードは勝つか?」ではなく
「このトレードは期待値がプラスか?」
だけを見るようにしました。
勝率は下がってもいい。
その代わり、負けは小さく、勝つときは伸ばす。
この考え方に切り替えたことで、トレードの見え方が大きく変わりました。
トレードを「作業」として考えるようになった
負けていた頃のトレードは、常に感情とセットでした。
エントリー前は期待、不安、興奮。
含み損が出れば恐怖、含み益が出れば欲。
それをやめるために、トレードを〝感情の入らない「作業」〟として捉えるようにしました。
・条件が揃ったらエントリー
・損切りと利確は事前に決める
・結果に一喜一憂しない
これを、淡々と繰り返すだけ。
勝っても「たまたま」、負けても「想定内」。
そう割り切ることで、トレード後のメンタル消耗がほとんどなくなりました。
不思議なことに、
感情を排除した途端、負け方が安定し始めたのです。
そしてそれが、「負けなくなる」ための大きな一歩でした。
再現できないことは全部捨てた
「今回は直感でいけそうだった」
「なんとなく嫌な感じがしたからやめた」
以前の私は、こうした判断を普通にトレードに混ぜていました。
でもこれは、自分でも再現できない要素です。
調子がいいときは当たる。
でも調子が悪いときは、まったく機能しない。
そこで、
・明文化できない判断
・あとから説明できないエントリー
・検証できない感覚
これらを、すべて捨てました。
残ったのは、
「誰がやっても同じ判断になる条件」だけ。
再現性を最優先にしたことで、
トレード結果がブレにくくなり、資金曲線も徐々に安定していきました。
勝とうとするのをやめ、
同じことを同じように繰り返すことに集中した。
それが、12年負け続けた私にとっての本当の転機でした。
続けている裁量トレードの考え方

環境認識でやっていること
いまの裁量トレードで、私が一番重視しているのは環境認識です。
ただし、難しい分析は一切していません。
やっていることはシンプルで、
「いまは買い目線か、売り目線か、様子見か」をはっきりさせるだけです。
複数時間足を見て、
・高値と安値の更新位置
・レンジかトレンドか
・移動平均線の並びと向き
この3点だけを確認します。
少しでも判断に迷いが出る相場は、
「分からない相場」としてトレードしません。
チャンスを逃すことより、無駄な負けを避けることを優先しています。
環境認識は当てにいくものではなく、
「負けやすい方向を避けるためのフィルター」だと考えています。
エントリーで重視しているポイント
エントリーで重視しているのは、
「形」よりもリスクがはっきりしているかどうかです。
・損切りを置く位置が明確か
・エントリー根拠が後から説明できるか
・環境認識と逆行していないか
この3つが揃わないトレードは、どれだけ綺麗なチャートでも見送ります。
また、
「乗り遅れた」と感じる場面では、絶対に入らない。
これを徹底しています。
焦って入るトレードは、
たいてい損切りが遠くなり、ロットも歪み、結果的に負けやすくなるからです。
エントリーは、
チャンスを増やすための行動ではなく、無駄を減らすための行動。
そう考えるようになってから、トレード回数は大きく減りました。
損切りとロット管理のルール
損切りとロット管理は、
「負けなくなる」ために最も重要な部分です。
私のルールはとても単純で、
1回のトレードで失う金額は、常に一定にしています。
・勝っていてもロットは増やさない
・負けが続いてもロットは下げない
・感情で調整しない
ロットは、あらかじめ決めたリスクから逆算するだけです。
損切りも、
「ここを超えたらシナリオが崩れる」という一点のみ。
痛いかどうかは考えません。
このルールを守ることで、
どんなに負けが続いても、資金とメンタルが大きく崩れることはなくなりました。
勝つための工夫より、
負けを限定する仕組みを先に作る。
それが、いまも続けている裁量トレードの考え方です。
実際の勝率・収支について

公開できる範囲での勝率
まず、私の現在の勝率についてです。
相場環境にもよりますが、
平均すると6~7割です。
良い月で8割前後、悪い月は5割くらいですね。
以前の私は「勝率が低い=ダメなトレード」だと思っていました。
いまいまは、勝率そのものをほとんど気にしていません。
重要なのは、
・1回の負けはいくらか
・1回の勝ちでどれくらい伸ばせるか
・それを繰り返したとき、資金がどうなるか
勝率は、その結果としてついてくる数字でしかないと考えています。
月単位・年単位の収支推移
月単位で見ると、プラスの月もあれば、マイナスの月もあります。
ただし、大きく変わったのは、
マイナスの月でもダメージが限定的になったこと。
以前は、1か月で取り返しのつかない損失を出すこともありましたが、いまは「想定内のマイナス」で終わります。
年単位で見ると、
爆発的な利益ではありませんが、
トータルではプラス。
「年単位で資金が大きく減る」状態からは完全に抜け出しています。
むろん、この変化こそが、私にとって一番大きな成果です。
大きく勝てなくても「負けない」状態とは
多くの人がイメージするFXの成功は、
「一気に稼ぐ」「短期間で資金を増やす」ことかもしれません。
しかし私がたどり着いたのは、
大きく勝てなくても、簡単には負けない状態です。
・一度のミスで資金が崩れない
・感情的なトレードがほぼ起きない
・相場から離れても不安にならない
こうした状態を維持できるようになりました。
収支は地味でも、資金曲線はゆっくり右肩上がり、もしくは横ばい。
少なくとも、以前のように右肩下がりにはなりませんね。
「勝てるようになった」のではなく、
「負け方をコントロールできるようになった」と言えばいいでしょうか。
それが、12年かけてようやく辿り着いた答えです。
トレード環境を整えてから迷いが減った話

約定力・ツールの重要性に気づいた
昔の私は、トレード環境についてほとんど気にしていませんでした。
「どの会社でも大差ない」
「負けるのは自分の腕の問題」
そう思い込んでいたからです。
しかし、トレードを見直していく中で、
約定力やツールの使いやすさが、判断の迷いに直結していることにも気づきました。
・思った価格で約定しない
・スプレッドが広がるタイミングが読めない
・ツールが重く、操作にストレスがある
こうした小さな不満が積み重なると、
「入るべきか、やめるべきか」という判断がブレやすくなります。
トレードは一瞬の判断の積み重ねです。
環境に対するストレスがあるだけで、
無意識に無理なトレードを選びやすくなると感じました。
環境を整えることは、勝つためではなく、
「余計な迷いを増やさないため」だったのです。
今使っているFX口座とその理由
現在使っているFX口座を選んだ理由は、とてもシンプルです。
トレード中に考えることを減らしたかったからです。
・約定が安定している
・スプレッドが極端に荒れにくい
・チャートや注文画面が直感的
この3点を重視しました。
正直、キャンペーンや一時的な条件の良さはほとんど見ていません。
それよりも、
「いつも同じ感覚でトレードできるか」を優先しました。
結果として、
「滑るかもしれないから早めに入ろう」
「この動き、ツールのせいで遅れたかも」
といった余計な思考が消えたのが一番の変化です。
むろん、口座を変えたことで勝てるようになったというより、
自分のルール通りにやりやすくなったという感覚に近いです。
向いている人・向いていない人
前述した考え方や環境選びは、すべての人に向いているとは思っていません。
向いているのは、
・トレードで迷いやすい人
・ルールはあるのに守れない人
・感情が結果に影響しやすい人
こうしたタイプの人です。
一方で、
・多少のズレやストレスでも全く気にならない
・環境よりもスピードや回数を重視したい
という人には、そこまで重要ではないかもしれません。
ただ、
「勝てない原因が自分なのか、環境なのか分からない」
と感じているなら、一度トレード環境を見直す価値はあります。
技術や手法を変える前に、
迷いを生む要素を減らす。
それだけで、トレードは驚くほどシンプルになることがあります。
FXで何年やっても勝てない人へ伝えたいこと

才能の問題ではない
何年やっても勝てないと、
「自分には才能がないのではないか」
そう考えてしまうのは自然なことだと思います。私自身、何度もそう思いました。
ですが今ははっきり言えます。
FXで勝てないのは、ほとんどの場合、才能の問題ではありません。
多くの人がつまずくのは、
・正解を急ぎすぎる
・勝つことを目標にしてしまう
・負け方を学ぶ前に結果を求める
この順番のズレです。
私もこのズレに気づかないまま走り続けていました。
才能がなかったのではなく、
間違った方向に努力していただけだったのです。
遠回りした経験は無駄にならない
12年間負け続けた経験が、すべて無駄だったかと言われれば、答えは「NO」です。
むしろ、あの時間がなければ、いまの考え方には辿り着けなかったと思っています。
・なぜ感情で崩れるのか
・なぜルールを守れないのか
・なぜ同じ失敗を繰り返すのか
身をもって体験したからこそ、机上の理論ではなく、自分に合ったやり方を選べました。
勝てない期間は、確かに苦しい。
でもその経験は、
「何をやってもダメだった方法」を確実に減らしてくれます。
遠回りは、無駄ではなく、
必要なプロセスだったといまは思えています。
続けるかやめるかを判断する基準
最後に、
「このままFXを続けるべきか、やめるべきか」
で悩んでいる人へ。
私が一つだけ基準にしているのは、
負け方が改善されているかどうかです。
・1回の負けが小さくなっているか
・感情的なトレードが減っているか
・同じミスを繰り返す頻度が下がっているか
これらが少しでも良くなっているなら、結果が出ていなくても「前に進んでいる」と言えます。
逆に、
負け額が増え、感情が荒れ、理由の説明できないトレードが増えているなら、一度立ち止まるか、距離を置く判断も必要です。
FXは、続けた人が必ず報われる世界ではありません。
でも、
考え方を変えられた人だけが、ようやくスタートラインに立てる
そんな世界だと、私は感じています。
まとめ
この記事では、
FXを12年続けても勝てなかった私が、ようやく「負けなくなった」理由について書いてきました。
振り返ると、負けていた原因ははっきりしています。
手法や才能の問題ではなく、
・勝とうとしすぎていたこと
・負け方をコントロールしていなかったこと
・再現性より感覚を優先していたこと
この積み重ねが、長い負け期間を作っていました。
転機になったのは、
「どうやって勝つか」ではなく、
「どうやったら致命的に負けないか」を考えるようになったことです。
勝率を追いかけるのをやめ、
トレードを感情ではなく作業として捉え、
環境やルールを整え、
再現できないことをすべて捨てました。
その結果、
大きく稼げるようになったわけではありません。
ですが、
資金が減り続ける状態からは、確実に抜け出すことができました。
いまも私は、
「次は勝てるだろう」と期待してトレードしていません。
ただ、同じ判断を淡々と繰り返しているだけです。
もしあなたが、何年もFXを続けているのに結果が出ず、
「もう無理かもしれない」と感じているなら、
一度立ち止まって考えてみてください。
勝てない原因はあなたの才能ではなく、
向いていない考え方を続けているだけかもしれません。
勝つことを目標にするのをやめ、まず「負けない状態」を作る。
そこからが、ようやく本当のスタートだと、私は思っています。
トレードが安定し始めたのは「ルール」とトレード環境を見直してからでした。
以前は環境のせいにして、ルールを守れない原因になっていたと思います。
いま使っているのは、約定力が安定していて、裁量トレードでも操作に迷わないFX口座です。
「どの口座が一番勝てるか」ではなく、自分のルールを淡々と実行できる環境かどうかを基準に選ぶことをお勧めします。
以下は私が実際に使っている口座になります。
※無理に口座を変える必要はありませんが、いまの環境にストレスを感じているなら、一度見直してみる価値はあると思います。


コメント