裁量トレードで再現性が出ない人の共通点|12年遠回りした私の答え

FXで勝つということ

裁量トレードは「センス」が必要だと思っていました。

相場を見て直感的に判断できる人もいれば、いくら考えても迷ってしまう自分。

同じ手法を使っているはずなのに、なぜか結果が安定しない――。

FX歴12年を振り返ると、裁量トレードで再現性が出ない原因はほぼ決まっているということがわかりました。

この記事では、
私自身が12年間の遠回りで気づいた「裁量トレードで再現性を失う共通パターン」と、そこから抜け出すための考え方をまとめています。

裁量トレードで再現性が出ない人に共通すること

感覚に頼りすぎている

裁量トレードで再現性が出ない人に最も多いのが、判断を感覚に任せすぎていることです。

「なんとなく上がりそう」
「雰囲気的に下がりそう」

といった直感的な判断は、一見すると裁量らしく見えますが、実は再現性を大きく下げる原因になります。

特に問題なのは、環境認識を言語化していないことです。

なぜ上だと思ったのか、どの時間軸のどんな流れを見ているのかを説明できない状態では、同じ相場を見ても毎回判断が変わってしまいます。

その結果、同じようなチャート形状でも、

「今日は入る」
「今日は様子見」

と行動がブレてしまい、後から検証もできません。

感覚を完全に捨てる必要はありませんが、感覚を支える言語化とルール化がなければ、裁量トレードで安定した再現性を出すことは難しいのです。

エントリー条件が曖昧

再現性が出ない人の多くは、エントリー条件がはっきり決まっていないと思っています。

「ここかな?」
「そろそろ行きそう」

といった曖昧な基準でトレードを始めてしまうため、毎回の判断に一貫性がなくなります。

さらに問題なのが、
損切りや利確も感覚で決めてしまっている点です。

含み益が出ると早く利確し、含み損が出ると損切りを引っ張る――
こうした行動は、条件が曖昧なままトレードしている証拠でもあります。

明確な基準がないトレードは、勝ったとしても「なぜ勝てたのか」が分かりません。

当然、同じ結果をもう一度再現することもできず、成績は運次第で大きくブレてしまいます

再現性を高めるためには、エントリー・損切り・利確の基準を最低限でも固定することが不可欠です。

過去の勝ちパターンに依存

一度大きく勝った経験があると、
人は無意識にその勝ちパターンを正解だと思い込んでしまいます

そして、相場環境が変わっているにもかかわらず、過去に勝てた場面を想起させて、そのまま続けてしまうのです。

相場にはトレンド相場もあれば、レンジ相場もあります。

ボラティリティや参加者の心理も常に変化しています。

それにもかかわらず「前はこれで勝てたから」という理由だけで同じ行動を取ると、結果は当然安定しないわけです。

過去の勝ちパターンは参考にはなりますが、依存すると再現性を下げる要因になります。

重要なのは「今の相場は、どのパターンが機能しやすいのか」を判断する視点です。

勝ち方を固定するのではなく、考え方を再現できる状態を作ることが必要になってきます。

ロットや損切りが場面で変わる

再現性が出ない人は、ロットサイズや損切り幅が毎回バラバラになりがちです。

「今回は自信があるからロットを上げる」
「今回は怖いから小さめで」

こうした感情による調整は、一見柔軟に見えて、実は一貫性を大きく損ないます。

また、損切りが曖昧なままトレードすると、
リスクリワードが安定せず、トータルで勝ちにくい構造になります。

たまたま勝っても、負けたときに大きく削られ、結果として資金曲線は不安定になります。

この状態では、再現性どころかトレードの軸そのものが存在しません

ロットと損切りをルール化し、どの場面でも同じリスクを取ることで、初めて結果を比較・検証できるようになります。

勝率にこだわりすぎる

裁量トレードで再現性が出ない人ほど、勝率を気にしすぎる傾向があると思っています。

負けトレードを極端に嫌い、目先の勝ち負けで判断してしまうのです。

その結果、本来なら期待値の高いトレードでも、

「負けそうだからやめておこう」
「勝率が下がりそうだから利確を早めよう」

といった行動を取ってしまいます。

しかし、トレードで本当に重要なのは勝率ではなく期待値です。

短期的な結果を優先するとルールを守れなくなり、トレードはどんどん感情的になります。

再現性とは、
「どんな結果でも同じ行動を取り続けられること」です。

勝率ではなく、長期で優位性のある判断を繰り返せているかに目を向けることが、裁量トレードで安定するための鍵になります。

再現性を出すためにやったこと

環境認識をルール化

再現性を出すために、まず最初に取り組んだのが環境認識のルール化でした。

以前はチャートを見て「いまは上かな、下かな」と感覚的に判断していましたが、それでは毎回結論が変わってしまいます。

そこで、

・上位足はどの時間足を見るのか
・どこを重要ラインと定義するのか
・トレンドをどう判断するのか

これらをすべて明文化しました。

『環境認識』
『エントリー準備』
『エントリールール』

と大きく3つ段階にわけて資料に起こし、誰が見ても同じ判断になる状態を目指しました。

環境認識を言語化すると、不思議なことに迷いが減ります。

「いまはルール上、トレードしない相場だ」と納得して待てるようになり、無駄なエントリーが激減しました。

再現性は、感覚を磨くことではなく、判断基準を固定することから生まれると気づいた瞬間でした。

エントリー条件を明確化

環境認識を整えた次にやったのが、エントリー条件の明確化です。

以前は「形がいい」「勢いがある」といった曖昧な理由で入っていましたが、それでは結果を再現できません。

そこで、

「この条件がすべて揃ったらエントリーする」

という『状況確認表』を作りました。

条件が足りなければ、どれだけチャンスに見えても見送ると決めたのです。

同時に、損切りと利確も判断基準固定しました。

どこで間違いと判断するのか、どこまで伸ばす想定なのかを事前に決め、エントリー後は基本的に触らない。

これにより、トレード結果が安定し、検証もしやすくなりました。

いまとなっては、再現性を高めるために必要なのは、
「うまく判断すること」ではなく、同じ判断を繰り返せる状態を作ることだと実感しています。

ロットとリスクを管理

最後に大きく変えたのが、ロットとリスク管理です。

再現性が出ない頃の私は、

「今回は自信がある」
「さっき負けたから取り返したい」

と感情でロットを変えていました。

これでは、どんなに手法が良くても成績は安定しません。

そこで、1トレードあたりのリスクを固定し、どんな場面でも同じロット(※計算に基づいた)で入ると決めました。

重要なのは、勝率ではなく期待値ベースで管理することです。

負けが続いても、ルール通りに続ければプラスになる設計であれば、感情に振り回される必要はありません。

ロットとリスクを固定したことで、
一回一回のトレードに一喜一憂しなくなり、結果としてメンタルも安定しました。

再現性とはやはり、技術よりも先に行動とリスクを一定に保つ仕組みにあるのだと思います。

再現性を意識するほど、勝率は二の次

裁量トレードをしていると、どうしても勝率が気になります。

連敗が続けば不安になり、「このやり方は間違っているのではないか」と疑いたくなるものです。

私自身、長い間この感情に振り回されてきました。

しかし、再現性を本気で意識するようになってから、考え方は大きく変わりました。

勝率が低くても、淡々とルールを守ることのほうがはるかに重要だと気づいたのです。

どんな手法でも、負けは必ず発生します。

問題なのは負けることではなく、負けたときにルールを崩してしまうことです。

「次は勝ちたい」「ここで取り返したい」という感情が入り込むと、エントリー基準や損切りが歪み、本来の優位性が失われてしまいます。

一方で、再現性のあるトレードができていれば、
一回一回の勝ち負けに意味を持たせる必要はありません。

環境認識、エントリー条件、損切り・利確、ロット管理がすべてルール通りであれば、あとは回数を重ねるだけです。

再現性があれば、結果は自然と長期に収束していきます。

勝率が高くなくても、期待値がプラスであれば、トレードを続けるほど資金は積み上がっていきます。

逆に、勝率が高く見えても、毎回判断が違えば、長期では安定しません。

私が12年遠回りして辿り着いた答えはシンプルです。

勝率を追いかけるほど、再現性は遠ざかる
再現性を優先すると、勝率は自然と「気にならなくなる」

裁量トレードで安定した結果を出したいなら、
まずは「勝ったか負けたか」ではなく、
「ルール通りだったかどうか」だけを基準にトレードを振り返ってみてください。

それが、長期で利益を出すための最初の一歩になります。

まとめ

裁量トレードで勝てないと、

「自分には才能がないのではないか」
「向いていないのかもしれない」

そう考えてしまいがちです。

しかし、12年遠回りしてわかったのは、勝てない理由は能力ではなく、仕組みが弱いだけだということでした。

感覚で判断している限り、トレードに再現性は生まれません。

相場をどう見るのか、どこで入るのか、どこで間違いと判断するのか。

それらが曖昧なままでは、結果がブレるのは当然です。

判断基準を言語化し
条件やリスクを固定し
感情を入れず淡々と繰り返す

これができるようになると、

勝率に振り回されることも、無駄に迷うことも減っていきます。

裁量トレードは難しいと言われますが、
再現性を意識するだけで、誰でも少しずつ安定してくるものです。

私自身、遠回りはしましたが、この考え方に辿り着いてから、トレードはようやく「積み上げられるもの」になりました。

もしいま、

「なぜ勝てないのか分からない」
「同じことをしているのに結果が安定しない」

と感じているなら、まずは一つで構いません。

次のトレードで、
感覚ではなく、ルール通りだったかを振り返ってみてください。

その積み重ねが、再現性への確かな一歩になります。


「メンタルが弱いから勝てない」と思い続けていました。

ですが実際には、
考え方とトレード全体の設計を変えたことが転機でした。

12年間勝てなかった私が、
どうやって「負けない状態」に近づいたのかは、
こちらの記事で詳しく書いています。

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