ラインを引き過ぎて画面上が煩くなっていませんか?
もちろん本人は至って真剣にラインを引いています。
ひとつひとつのラインの意味を理解しているのだとも思います。
机の上が散らかっていても、どこに何があるのか本人は把握しているような……。
その散らかり具合が落ち着くのか、思い立って綺麗に整理したとしてもそれは一時のこと、すぐに元通りになりますよね。
FXもそれと同じです……?
というような話をしたいわけではなく。
今回は『ラインの役割』をテーマにお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・ラインの基礎、特徴を知る
・トレンドライン、水平ラインを知ってトレード分析に活かす
では、よろしくお願いします。
分析におけるラインの役割とは?
現在の相場状況を把握するうえで、ラインは欠かせないものだと思っています。
ラインがなければ判断ができないことが多々出てきますし、プランが立てられないことにもなり兼ねないのではないか、と。
それくらい、なくてはならないツールのひとつになっています。
ここでお話しするラインは大きく分けて、
・トレンドライン
・水平ライン
この2つになります。
ただ、ラインというのは、いま買い(売り)が優勢なのか、直近の高値(安値)からいまどこにいるのか、トレンドは発生しているのかそうでないのか、を判断するツールではなく、これらのことを判断した後に引いておくものです。
いわば目印のようなものですね
たとえば、「このラインを上(下)抜けたらさらにトレンドが継続するから、そろそろ買い(売り)のプランを立てようかな」というように、ラインを引いておくことで現時点の状態が把握できます。
先のわからない相場の右側がこの後どう動いて、どうなれば買い(売り)が有利なのか判断ができて、さらにその後の想定、プランを立てていく際にとても役立つわけです。
もちろん相場の方向性やボラティリティなどを〝移動平均線〟や〝ボリンジャーバンド〟というインディケーターで判断する場合もあります。
トレーダーによっての判断方法は様々ですし、一概にこれが正解というのはありません。
トレンドライン
トレンドラインというのは読んで字のごとく、トレンドに沿って引く線になります。
ラインは、ただ引けばいいというものではないことはおわかりかと思うのですが、トレンドが発生している最中、たとえば下の図のように、上昇トレンドを築いている場合に、
どこまで戻ってくるのか(押し目)の監視材料になり、ラインにタッチして反転すればさらに上を目指すサインとなります。
下にブレイクするのであれば、売り優勢への転換サインかも、ということになります。
あくまでも相場の方向性がどうなのか、その目安であって、ラインにタッチして反転したからといって、必ずしも上昇していくものではありません。
他の時間足の動きとも連動して判断していかなければならず、それを〝マルチタイムフレーム分析〟といいます。
反転した場合のプラン、サポートされずブレイクした場合のプランを立てています。
わかりやすい例で言うと、
〝反転したらエントリー〟
〝サポートされずにブレイクしたら様子見〟
などです。
とにかくこの記事においては、
ラインはプランを立てるため、エントリーするのか様子見なのかを判断するための目安、
と思ってください。
次にお話する水平ラインについても、同じことが言えます。
水平ライン
まずは、下記の模式図をご覧ください。
水平ラインについては、最初に理解しなければならない大事な概念があります。
それは、
1本の水平ラインは、サポートラインにもレジスタンスラインにもなる、
ということです。
たとえば直近高値に引いた水平ラインはレジスタンスラインになります。
ブレイクした場合、レジスタンスラインとしての機能は消滅します。
そしてその水平ラインがサポートラインになります。一度伸びていき、また押し目を作ってその水平ラインを試しにきます。
サポートされれば反転となってまた上昇していく
サポートされなければそのまま下降していく
と想定することができます。
水平ラインはいま相場が向かっているのは上なの下なのか、を一見してわかりやすくするものです。
むろん適当に引いてもあまり意味はありません。(適当に引く方はいないと思いますが)
「おや? この辺りはやたらとサポートされているぞ、かなり意識されているんじゃないかな」
と根拠があるようでないような基準でラインを引くのはよろしくない、とここではそう理解してください。
別の機会にラインの引き方等、詳しく解説できればと思います。
とにかくラインは大事です。
ラインを理解するとしないでは天と地の差があると思っています。
「ラインなど一切使わないぞ! 移動平均線(MA)だけしか使ってないぞ!」
とお叱りの声も聞こえてきそうですが、これはあくまでもひとつ見解です。
経験と現状のトレード手法からも、
そう言わざるを得ないということで
まとめ
トレード分析におけるラインの必要性から、
・トレンドライン
・水平ライン
この2つをお話しました。
とにかく、どちらのラインにおいても、
ラインはプランを立てるため、エントリーをするのか様子見なのかを判断するための目安です。
目安だからといって適当に引くものではなく、根拠に基づいたものでなければなりません。
ラインは徹底的に学ぶことをお勧めします。
成功に向かって、頑張りましょう。
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