アンカリング効果とは? トレードで活用されてはいけない心理! その理由を解説!

メンタル・マインド

〝アンカリング効果〟という名称は聞いたことがあるでしょうか。

以前書いた記事でも少し触れたのですが、最初に見た数字、印象に残っている数字が基準になり、そのあとの判断に影響を及ぼすという心理効果です。

自分を変えたい? 大きく変わる社会! それは願いを叶えるチャンス!
社会、経済活動に大きな変化が起きています。思うのは、やはりいまが〝変わるチャンス〟なのではと。新型コロナウイルス感染の危機、私たちはいま、何を投げかけられているのでしょうか。

今回は、『行動心理学において細分化されているなかの、〝アンカリング効果〟』に絞ってお話しします。

この記事で解決してもらいたいことは以下になります。

思い込みの判断はしないようになり、無駄なトレードを減っていく
値ごろ感エントリーはしないようになり、勝率を上がっていく

では、よろしくお願いします。

アンカリング効果とは?

ビジネスにおいて〝アンカリング効果〟というのは、マーケティングに活用される行動心理学のひとつとされています。

商品の価格表示であったり、店舗広告であったりと〝アンカリング効果〟活用の場があります。

では、どういう心理的効果があるのか、具体例を見てみましょう。

ある日電子レンジが壊れた。新しいのを買おうと、いざ家電量販店へ。
予算は1万5千円くらいだな……。
ひとつの商品に目が留まる。
なんと、〝60%オフ! 2万円!〟とあるではないか。
通常価格は5万円か!

元が5万の商品だけあって機能も充実しています。予算はオーバーしますが、何よりこのお得感です。
あれば便利だと思える機能、ベネフィットを鑑みればもっとお得なものがあるかもしれませんが、もうこの時点で決めています。

これが〝アンカリング効果〟です。

〝60%オフ! 2万円!〟
この金額が基準になって判断が左右されていますね。

この心理はが錨(いかり/anchor)を降ろすことで停泊する、つまりそこから動かけなくなることになぞらえているようです。

アンカリング効果はどのように活用されているのか!

前項でお伝えしたように〝アンカリング効果〟は、ビジネスにおいて活用される行動心理学のひとつです。

 「先着〇名様に○○で提供!」
 「〇〇時までのご予約のお客様に……!」
 「今月末までなら……!」
 「本日限りの……!」

このような表現はよく見かけます。

元の値段→その後の値段→だからお得!

もともとはこれなんだけど、条件がこうであればそうなりますよ、と。
私たち消費者へのアンカリング効果を狙っているわけです。

チラシにもよく前後の違い効果を狙った表現がされていますよね。
わかりやすいのが〝セール中!〟でしょうか。

繰り返します。
元々の値段がアンカーとなり、その後に表示された値段がお得に感じられる、ということです。

アンカリング効果を上手に使うことができれば、消費者の行動パターンも読み取れる術を身に付けることも可能かもしれません。

そして商談、プロジェクト、マーケティング戦略を成功に導くために、その威力を発揮できるのではないかと。


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そして次に、トレードでの活用、について見ていきましょう。

アンカリング効果をトレードで活用するの?

さて、FXにおいてアンカリング効果がもたらす影響を考えたいと思います。

相場分析、そして判断をしていくわけですが、その際、私たちは基準を求めます。
当然ですよね。基準がないと判断に悩みます。

過去からの値動きを見て、たとえばラインを引いて視覚的な判断材料とします。

4時間足の直近高値に引いたラインにレジスタンスされたら、
売りだな……

これは根拠がまだしっかりしているのでいいのですが、

そう言えば一昨日、
勢いよく上がったら一気に下がったよな……

これだけ上昇したのだからそろそろ下がるのでは? といわゆる値ごろ感の判断は根拠に乏しく危険です。

過去の情報はこれからのことを保証してくれるものではありません
しかし、過去の経験に基づいて判断してしまう、アンカリング効果の影響を受けているのは言うまでもないですよね。

アンカリング効果をトレードに置き換えると、こうなるでしょうか。

以前にこうだったからここはそうなるだろう、という予想という名のアンカーを下ろします。
この時点でトレーダーは、その予想から動けなくなります。

よし、ここで売りだ! あれ?
まだ上がっていくぞ……。あ、でも止まったな! 陰線も出たし、下がってくるぞ!
あれえ? また上がっていく……。

そして対応は後手に回り、絶好の買い場を目の前にして、売りポジションで含み損を抱えることになります。

FXで失敗する典型のひとつです。
予想に完全に左右されています。

やはり、それがアンカリング効果です。

ちなみに、専門の知識が豊富であっても、長い経験があったとしてもアンカリング効果を受けやすいことが実証されているようです。

であれば、アンカリングの影響を受ける可能性があるとして行動する、が必要になってきます。

FXにおいては、アンカリング効果というものを正しく理解したうえで活用する、という考えではなく
いまこの判断は、アンカリング効果の影響を受けていて、悪い結果にならないか、
を考えるようにします。

つまり予想はしない、
自分ルールに則って、ひとつひとつ判断をしてい
く、ということになります。

まとめ

ビジネスにおいて、〝アンカリング効果〟というのはマーケティングに活用される行動心理学のひとつとされています。

FXおいては、結論として、
いまこの判断は、アンカリング効果の影響で悪い結果にならないかを考えましょう、とお伝えしました。

予想という名のアンカーを下ろしてしまうと、この時点でトレーダーはその予想から動けなくなります。その予想に支配されて、そして、対応は後手に回ります。

予想はせずに、自分ルールに則って判断をしていく、が大切です。

成功に向かって、頑張りましょう。


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