トレードをするとき、経験に基づく感覚が活かされる、あるいは活かされた、と思うことはないでしょうか。
教科書的な知識を頭に詰め込むだけでは勝てないのがFXです。
経験を重ねることで身につくもの、がたしかにあります。
しかしながら、ひたすら相場に向かっていれば、いずれは勝てるようになるのか、と言えばそうでもないのがまた悩ましい……。
今回は、『相場を読み解く力』をテーマでお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・無駄なトレードを減らす
・優位性の高い判断をする
・自信を持てるようになる
では、よろしくお願いします。
相場観? 相場感? 相場勘?
相場…観? 感? 勘?
トレードにおいて重要視しているのはどれでしょうか。
文字通りに捉えて、この3つの違いは以下のようになります。
▶相場観……
『観』は観るですよね。チャートパターンやローソク足のプライスアクションといった、相場の動きを追いかけて判断材料とします。つまり、観察しているわけです。これは日々の練習、過去検証や手法の研究の積み重ねで身についてくることです。
▶相場感……
『感』は感覚です。これまでの経験が大きく作用することがあります。そしてそれは実際に、トレードではかなり活かされてきます。刷り込まれる記憶は同じ過ちを繰り返さないという行動に繋がるからです。ただ、何かを感じ取る能力、と言えば聞こえがいいでしょうが、感覚だけに頼るのもどうかと思いますし、やはり危険です。
▶相場勘……
『勘』は山勘、第六感といった、理論や理屈では図ることのできないもの、言わばギャンブル思考ということになるでしょうか。『感』と同じくこれまで経験からくる判断と言えなくもないでしょうし、センスがあると置き換えることもできるかもしれませんが、この考えは捨てることをお勧めします。
当然のこと、相場は観て分析して、そして次の行動はどうするかを判断します。
感覚値で動くこともありますよね。
まあ、トレードに限ったことではないか……
絶対してはならないのが、山勘や第六感を働かせて行動することです。
トレードで言うなら、いいことなど何もありません。
相場を読み解く力を養いたい!
相場を読む力が向上すれば、トレードが上達するであろうことは容易に想像がつくと思います。
実際、そのとおりですから。
ここでは相場『観』についてのお話しです。
相場観は先の見えない未来を予測するスキルです。
これは環境認識、マルチタイムフレーム分析のスキルに直結することでもあります。
ほぼ同義でしょうか。
では、どうすれば相場観を養うことができるのか。
少し前述したとおり、ずばり、
チャートを見る、です。
ただぼんやりと見つめるだけではなく過去検証、手法研究といったチャートと睨めっこは、もっとも近道になります。
毎日お買い物をしている人はわかると思うのですが、
「このところ、キャベツが高くなったな」
「お、大根が安いぞ」
これは野菜の相場観が養われているから自然と言葉にできるのですよね。
とにかく毎日、相場を見て触れることで相場観は養われていきます。
チャートの動きをみて、
「少し買われ過ぎていないか」
「売られ過ぎていないか」
「まだまだ下がるぞ」
「まだまだ上がるぞ」
これらの判断ができるのは、相場観が身についている証拠です。
あまり多くの説明は必要ないと思います。
教材にある知識だけでなく、いえ、知識を詰め込んだならチャートを観て観て観て観て、考える考える考える考える、です。
トレード日誌をつけることも忘れないように、です。
そのときどういった感情が芽生えたのかも記録しておくことで、相場観および相場感も身についていくのは言うまでもないですよね。
相場を読み解く力はトレードにどう活かされるのか!
相場を読み解く力を養っていくにはどうすればいいのか、それはわかってきました。
では、読み解く力はどう活用できるのか。
結論から言って、
養われた相場観はマイルール、手法作りに活かす、です。
自分ルール、手法を模索するうえで、やはり相場観は取り入れられます。
そして併せて相場感です。
いつも観てきたからわかる‶相場観〟と経験して培われた感覚、‶相場感〟を併せ持って手法は練られていき、そして完成されると思っています。
企業ビジネスでは、リサーチして収益構造を分析、推測します。
これはいけるぞ!
と判断できたときに、
では、自分たちの会社の強みをどう活かせるのか弱みをどう改善していけばいいのか、と事業計画を練っていきます。
トレードも同じです。
ただ、トレードの場合は独りの戦いです。
自分の性格というのは自分にしか理解できないもの、個々に合ったスタイルを作りあげることが大切になってきます。
・観て読み解く‶技術〟
・自分のマインドはどういう状況で崩れるのかという‶心理〟
・経験で培った‶感覚〟
技術、心理、感覚の三位一体の手法を作っていきましょう。
自分の強いところ、弱いところを知るってことですよね。
どういう場面でメンタルに負荷がかかっているのか。
そして、その負荷の度合いを測って、損の確定、利の確定方法をルールに落とし込んでいきましょう。
最初は漠然とでもいいです。
自分の個性、特徴はどういったものだろうと、そこから始めてください。
そして、毎日チャートを観て考える、です
まとめ
相場観、相場感、相場勘……何を重要視していますか?
相場勘は危険ですね。ギャンブル思考が拭えません。
当たり前のこと、相場は観て分析して、そして次の行動はどうするかを判断します。
感覚値で動くこともあります。
絶対してはならないのが山勘や第六感を働かせて行動することですよね。
どうすれば相場観を養うことができるのか。
それは、チャートを見る、でした。
過去検証、手法研究といったチャートと睨めっこは、もっとも近道であると。
そして、養われた相場観はマイルール、手法作りに活かす、です。
観て読み解く‶技術〟
どういう状況でマインドが崩れるのかという‶心理〟
経験で培った‶感覚〟
技術、心理、感覚の三位一体が大事です。
成功に向かって、頑張りましょう。
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