新型コロナウィルス感染症は、私たちの生活を大きく変えました。
子どもたちを取り巻く環境も変化を見せています。
私には、小学校2年生の娘がいます。(2021年5月時点)
子どもへの〝教育の機会〟というのでしょうか、やはり著しく変化していると思います。
入学の年に新型コロナウィルスの感染が広がり、1回目の緊急事態宣言は4月のこと……。
入学式は時短であっさり終わり、運動会は中止、給食はグループで食べるのではなく、みんな前を向いて食べているのだとか。
なんだか寂しい気がします。
本人はそれが当たりまえになっていて、何も気にはしていません。それはそうでしょう。入学からこの状態なのですから。
今回は、『コロナ禍のいま、子どもとどう向きあうべきなのか』をテーマに、‶教育機会の損失〟と子どもへの‶お金の教育〟についてお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・これまでの固定概念をあらためて、子どもに向き合う
・これまでの固定概念をあらためて、教育というものを考え直す
では、よろしくお願いします。
臨時休校の期間で子どもたちに差が広がった?
2020年3月2日から臨時休校の要請、4月には緊急事態宣言に至りました。
5月25日に緊急事態宣言が解除になるまで、多くの学校が休校だったわけです。
休校は3月から長いところで約3ヶ月でした。
この期間が、子どもたちにおよぼした影響はいかほどだったのか。
やはり懸念するのは学習の遅れ、でしたね。
まあ、当然でかね。
学校の先生と勉強ができないのですから。
そのあとの動きはどうだったか。
授業時間をできる限り増やすため、日数の確保のため、学校行事は軒並み中止になり、夏休みが短縮される学校もありました。
そしてオンライン授業の環境整備が進みます。
9月末には遅れをほぼ解消できたという見解がありましたが、どうなのでしょう。
格差が広がったという懸念を示す、ある教育関係の人の言葉が印象に残ります。
わが子を見ていても感じることです。
通学時間が減るということを、
勉強できる時間が逆に増えたと捉える生徒や親がいる一方で、先生が見てくれないと勉強が進まないという声も聞きました。
後者の意見が多いでしょうか。
家だけでは充分に子どもに手を当てられないのです。
やはり、学校の授業を受ける、その時間を確保しなければ、ということです。
ただ、学校の授業がすべてではない、という思いもあります。
常々、子どもにお金に対する意識づけをしたいと考えていたので、この機会に始めてみようというきっかけになりました。
これからも社会は変化します。これまで以上に早いスピードで。
教育の格差が広がることを避けられないのであれば……。
経済状況の格差が教育機会の格差を生む?
オンライン授業といった教育の場に限ったことではなく、
仕事であればリモート在宅勤務など、世の中の仕組みが変わってきています。
そこで考えてしまうのが家庭の経済状況、そこにはすでに格差があるのではないか、と。
コロナ禍において所得が減少する、教育を受けることの機会損失といった負のスパイラルは、低所得世帯に迫っています。
そしてそれは、こうも考えてしまいます。
・本来受けることができるはずだった教育の機会を失い
・獲得するはずだった学習量が得られず
・将来に得られたであろう所得を減少させている
……というのは果たして言い過ぎでしょうか。
まあ、将来に得られたであろう云々は、
努力不足の言い訳に聞こえなくもないですが……。
何が言いたいのかというと。
経済状況の格差が教育機会の格差を生むのであれば、将来に得られたであろう云々を言い訳にしないためにも、〝お金の教育〟をいまから子どもと始めたいと思うのです。
欧米では資産運用でお金を増やすという考え方が主流、それが当たり前になっている一方で、日本人は金融リテラシーが低いと言われています。
いまだに日本においては、投資に対して積極的になれない傾向が強く、残念ながらそれが実情です。
その理由に、日本ではお金の教育が行われていないから、があるのです。
高校の新学習指導要領では、2022年度より家庭科の授業で資産形成について指導することが決まったようです。
しかし、それでも遅い気がしています。
繰り返しになりますが、欧米では家庭や学校で幼少期からお金の教育をしているのです。
それに比べれば……とどうしても思ってしまいます。
かくいう私たち親世代もお金の教育を受けてきていないわけですが、
だからこそ思うのです。
一緒に学習していくつもりでお金の教育を始めていこう、と。
子どもにお金の教育をしていくには?
米国では、楽しみながら預金のこと、貯蓄や投資、そして信用力についても学べる環境があるようです。
英国でも10歳ごろから多岐に渡って金融知識を学んでいるのだとか。
お金の教育を受けた子どもと受けなかった子どもで、その後において差が生じる傾向があるという研究結果があるそうです。
具体的には、たとえば、
教育を受けた子どもは、欲しい物があっても、
・これはいま必要か(いま買わなくてもいい)
・これは自分に必要か(周りが持っているからといって羨ましくない)
と分析できる傾向にあります。
人との距離感、コミュニケーション能力も自然と身につくということで、将来的に人間関係を構築するうえでも、それはいい影響だと思います。
娘が3歳くらいのころから買い物ごっこをしていましたね。
幼稚園の年中くらいからは紙で作ったお金を使ったり。
当然、いまは物を買うにはお金が必要であることを理解していますので、小学2年生になった今年から以下のことを教育の一環で始めています。
お手伝いしたらユーチューブ視聴券を発行したり、「はい10円」とお駄賃をあげたりと。
そして財布を持たせました。
財布にお金が貯まっていく喜びを感じているようです。自慢げに見せてきます。もちろん貯金箱でもいいのでしょうが。
お金が貯まることで、使わずに我慢すること、もっともっと増やそうと考えること、そんな思いが明らかに芽生えています。
それからお金の価値を口に出すようにしています。
ほしいものあってねだられたとします。
どれどれ、と値段を一緒に見ます。
「え、これ、〇〇円もするの? 高いなあ」とか。
お金を使うときにどう考えるのか、を養いたいという思いからです。
お金の教育に役立つツールやゲームを活用するのもいいでしょうし、
日本銀行情報サービス局が製作した子ども向け教材とかもあるようです。
そのほか、子ども向け社会体験アプリ(無料)もあるので駆使してみるとか、ですね。
いまは7歳、いまからできる教育をしていこうと思っています。
まとめ
新型コロナウィルス感染症は、私たちの生活を大きく変えました。
子どもたちを取り巻く環境も変化を見せています。
学校の授業がすべてではない、という思いを私は持っています。
常々お金の勉強を子どもとしたいと考えていました。
米国では、楽しみながら預金のこと、貯蓄や投資、そして信用力についても学べる環境があるようです。
これからも社会は変化します。これまで以上に早いスピードで。
教育の格差が広がることを避けられないのであれば……です。
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