ギャンブラーの誤謬とは? トレードにおける心理を解説!

メンタル・マインド

相場心理を捉えた、〝ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)〟という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

以前書いた記事でも少し触れています。

自分を変えたい? 大きく変わる社会! それは願いを叶えるチャンス!
社会、経済活動に大きな変化が起きています。思うのは、やはりいまが〝変わるチャンス〟なのではと。新型コロナウイルス感染の危機、私たちはいま、何を投げかけられているのでしょうか。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)とは、いわゆる思い込みの心理です。

たとえば、コインを投げて表と裏の出る確率は50%ですよね。
そして、コインを投げる回数を増やしていくと、この本来の確率に収束(大数の法則)していきます。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)は少ない回数でも、こうであろうと判断してしまう誤った観察、思い込みを言います。

これはトレードをしていくうえでは、厄介な心理です。

今回は、『ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)を正しく理解して、トレードに活かすにはどうすればいいのか』をテーマにお話しします。

この記事で解決してもらいたいことは以下になります。

思い込みの‶だろう〟エントリーを減らして無駄なエントリーをしない
ギャンブル思考を排除する

では、よろしくお願いします。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)とは?

コインの話をもう少し具体的な例でお話しします。

コインを投げます。
 表が出る確率50%
 裏が出る確率50%
です。

ところが、3回続けて表が出ました。
確率は、

1/2×1/2×1/2=1/8(12.5%)

さらに4回目も表でした。

1/2×1/2×1/2×1/2=1/16(6.25%)

またさらに5回目も表。

1/2×1/2×1/2×1/2×1/2=1/32(3.125%)

これ、たまたま続いて表が出ただけと言えますし、いずれにしても、上記のように確率は0(ゼロ)ではないので、5回連続で表が出るということもあるわけです。

それでも、連続で表が出ようとも、その次に投げるコインが表となる確率は、
 1/2(50%)に変わりありません。

しかし、こうも表が続くと、
「次はいくらなんでも裏でしょ」
という心理が働いてきます。

50%の確率であるはずなのに、無意識の意識に確率が引き上げられています

これが〝ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)〟です。


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ギャンブラーの誤謬がトレンドを発生させる!?

天底にあった値は、買い目線に転換しそうです。-①

この大衆心理のなか、「いやいやまだ下がるよ、これ」と、売る人たちがいます。

しかし、売った人たちは、
「買い目線に転換して、そこからさらに上がってくるだろう」と買ってくる人たちがいる、だから上昇していく可能性もあるかな? と頭にあります。

だから思惑と逆に向かうことを警戒、だから損切りの買い注文を入れます。-②

やがてこの損切りの買い注文は、上昇の勢いを後押しするように相場を大きく動かします

そして、トレンドが発生、です。

何が起こったのか。

いやいや、それでもそんなに
上昇していかない……でしょ……
あれ?
どんどん上昇していくね

やがては、「これはさらに上昇していくぞ」と、
思い込みが始まります

これってしっかりと、ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)の心理が働いていますよね。

人は柔軟に、考えや認識を変えることができる性質をもつ、と言われています。

下がると思っていたのに、上昇が少し続くと、考え方、相場の見方を変えてしまうのです。

ギャンブラーの誤謬との付き合い方!

とにかく、
「そろそろ〇〇〇〇になるだろう」
という考えは、FXにおいてはとても危険です。

根拠もまったくないのに、そろそろで判断することは、もはやバイアスがかかっているわけですから。

前項のような相場状況で、たとえば思い込み上昇に乗っかり、そのまま伸びたところで利食いできた、であれば結果オーライかもしれませんが。

FXで勝つために認知バイアスを知る! 先入観は排除、俯瞰して観るとは?
FXをするうえで、主観的に考えに偏ることはリスクが高まります。先の見えない、チャートの右側を想定するとき、主観、思い込みがどれほど邪魔で、そして危険なものか……。主観を排除して客観的に、とはどのようなことなのか。

たとえば、重要な指標発表があって、前回はこの発表前の相場予測でいい結果が出たからと、また今回も勝てるだろうという思い込みも、ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)です。

ラインになん度も止められていたら、次の一波も止められるだろうと、サポートであれば買い、レジスタンスであれば売り、のような心理もそうです。

ブレイクしていくと、どれほど悲惨なことか……です。
この思い込みこそ厳禁です!

そして、ここが一番の肝です。
それは、

これだけ連敗したのだから、次は勝てるだろう……

これはもう恐い! 恐すぎる!

結局は次こそ、次こそ、次こそになって、それこそギャンブルトレードを繰り返すことになります。

もうおわかりかと思います。
これが結論です。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)との付き合い方は、
けていく、です。

 これだけ負けたから、次は勝てるだろう
 ここまで上がったのだから、そろそろ下がるだろう
 これだけ止められたのだから、今度も上がる(下がる)だろう

とにかく避けて、避けて、避けて、避け続けてください。

だろうが頭を行き交い始めたら、チャートを閉じましょう。

まとめ

コインを投げてなん回も表が続くと、
「次はいくらなんでも裏でしょ」
という心理が働きます。

50%の確率であるはずなのに、無意識の意識が確率を引き上げている、
このように働く心理をギャンブラーの誤謬(ごびゅう)であるとお伝えしました。

「そろそろ〇〇〇〇になるだろう」は、FXにおいては危険です。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)は、避ける、です。

 次は〇〇だろう
 そろそろ〇〇だろう
 今度も〇〇だろう

とにかく、避け続けてください。

成功に向かって、頑張りましょう。


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