「ボラがある」とか、「ボラが高い」とか、
〝ボラ〟という言葉、よく聞きませんか?
これは〝ボラティリティ〟という言葉の略で、
意味としては、値動きの大きさ、になります。
ボラティリティの大きさは、ハイリスクハイリターンに直結していくので、トレードを行ううえでとても大切な要素になります。
今回は、『ボラティリティとそのモメンタム』をテーマにお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・ボラティリティのある時間を知る
・ボラティリティを知ってトレードに活用する では、よろしくお願いします
では、よろしくお願いします。
ボラティリティとは?
FXで言うところのボラティリティとは、通貨ペアの値動きの大きさ、になります。
下記のチャートは、↓
Ⓐは、約60ローソク足という時間の経過の中で、約50Pipsの値動きがあります。
Ⓑは、約45ローソク足という時間の経過の中で、約250Pipsの値動きをしています。
Ⓐの60ローソク足という時間をかけて50Pipsの変動に対して、Ⓑは45ローソク足という時間で250Pipsも変動をしています。
Ⓑが時間経過にたいする値動きが大きいのは明らかで、ボラティリティが高いことがわかります。
つまりボラティリティとは、価格の変動幅の比率、という理解になり、
価格変動が大きければ高い、
価格変動が小さくなれば低い、ということになります。
このボラティリティの変動の大きさは、選ぶ通貨ペアにもよりますし、トレードする時間帯にもよります。
私のようにデイトレードスタイルの方は、
・通貨ペア
・時間帯
は強く意識する必要があります。
なんせ短期売買スタイルですから。
参考までに、ボラティリティの変動の大きい通貨ペアを紹介します。
GBP(ポンド)、AUD(豪ドル)を含む通貨ペアの値動きが激しい傾向にあるように思います。
具体的には、
・GBP/JPY(ポンド円)
・GBP/USD(ポンドドル)
・GBP/AUD(ポンド豪ドル)
・EUR/AUD(ユーロ豪ドル)
でしょうか。
一方で、
・USD/JPY(ドル円)
・EUR/USD(ユーロドル)
のように取引量が多い通貨ペアは、多くの人が注目しています。
そのため、値動きが安定していて比較的ボラティリティが低い傾向にあります。
ボラティリティを見て狙う時間帯
経験上の感覚値でもそうですが、以下の時間帯は、ボラティリティが高くなる傾向にあります。
・ロンドン開始動付近の時間15:30から20:30
・ニューヨーク開始付近の時間21:00から2:00
(※夏時間)
機関投資家の活動が始まり、取引が活発になっていきます。
欧州時間とニューヨーク時間が重なる20:00〜21:00はとくに活発に動きます。
値動きが活発になれば、当然ボラティリティは高くなってきます。
そしてそれは、トレンドが発生しやすい時間帯である、と言えます。
値動きが活発になる時間帯を知っているだけでも、トレードプランを立てる際に、大いに役立つのではないでしょうか。
ボラティリティが高まる時に考えなければならないこと!
ボラティリティが高くなるとき、それは相場のモメンタム(勢い)があるときです。
相場に勢いがあると、そしてトレンドが明らかに見て取れるとき……
……トレードがしたくなります。
利を伸ばす最大の好機が目の前にあるのですから当然と言えるでしょう。
モメンタムを利用してトレードをしていきたいわけですが、失敗や無駄なトレードを減らすためにも、焦らず、飛び乗りはしない、が大切になってきます。
当たり前と思われたでしょうか。
これがわかっていてもできなかったりします。
とにかく押し(戻り)目をまつこと、です。
これはどんなに精神的苦痛が伴っても、我慢してまつことです。
こういう場合、往々にして損切りラインが遠くなっています。
損失は最小限に押さえる、その事前準備、その行動が必要です。
次に、やはりロット調整です。
大きく値が動くのです。
利も伸ばせるが、直近安値(高値)も遠くになります。
リスクリワードをしっかり見ていたとしても、損切ラインが遠くなれば損失は大きくなります。
ロットを押さえることで損失を最小限にします。
さらに付け加えると、流動性が低下したところは注意が必要です。
たとえば、雇用統計などの重要指標発表前はこれから大きく動きそうだという警戒もあり、様子見の状態が続きます。そうなると、流動性は低下して取引が難しい状態になります。
重要指標発表がされたときなど、
ここだ! とエントリーしても約定しない場合もあります。
スプレットが通常より広がって、そのときもっているポジションとは逆への急騰(急落)に巻き込まれてしまうこともあるので充分注意が必要です。
まとめ
「ボラがある」、「ボラが高い」、
この〝ボラ〟は、ボラティリティという言葉の略になります。
FXで言うところのボラティリティとは、通貨ペアの値動きの大きさ、ということでした。
ボラティリティは選ぶ通貨ペアにもよりますし、トレードする時間帯でも、その変動幅は違ってきます。
デイトレードスタイルの方は選ぶ通貨ペア、時間帯を強く意識する必要があるとお伝えしました。
短期売買スタイルだからですね。
ボラティリティが高くなるとき、相場のモメンタム(勢い)があるときです。
相場に勢いがあると、そしてトレンドが明らかに見て取れるとき、トレードをしたくなります。
モメンタムを利用してトレードをしていくうえでの注意点もお話ししました。
失敗は極力減らしていきたいです。
成功に向かって、頑張りましょう。
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