FXを学んでいくうえで、検証は必要で必須の行動です。
もし、いま、勝ててないとしたら、
〝検証をする〟という概念がすっぽりと抜けていないか考えてみてください。
検証は自分自身に義務付けるものだと思っています。
怠っていると、勝てません。
ただ、今回お話する検証は、データ検証の意ではありません。
過去の相場データを自分ルールに当てはめて、たとえば月の勝率は? プラス何Pips獲得できる? という話ではない、ということです。
今回は、『日々の振り返り、反省を意とする過去検証』についてお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・負けパターンを自分に刷り込みをして、トレードスキルを上げる
・負けパターンを自分に刷り込みをして、無駄なトレードを減らす
では、よろしくお願いします。
そもそも検証とは?
検証をしているかと訊かれて、そもそも検証がどういうものかと首を捻っている方や、当たり前だ、やっているよと、力強く頷いている方もいるかもしれません。
FXを始めるにあたって、当然基礎から学びます。
本屋で書籍を勝ったり、Webで調べたりします。
FXの概要が理解できたとき、気は先立ちます。
「そうか、安い時に買って、高いときに売ればいいのか、よし、どんどん資産を増やしていくぞ」となるんですよ。
しかしながら、壁にはすぐにぶつかります。
そして手法探しの旅が始まるわけです。
無料、有料と教材は数多くあります。
ボリンジャーバンド、一目均衡表、移動平均線、ダウ理論等々、考え方や分析に使用するインディケーターを組み合わせれば、手法の数たるや相当なものになります。
教材を読み込み、実践していきます。
そしてもはやその時点で、勝っているトレーダーの手法なんだから、書いている通りにやっていれば自分も勝つんでしょ? という思いになっています。
そして、どうなるか。
……勝てません。
「どうして? 勝つ方法が書いているんでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、勝てないのです。
前段が長くなりましたが、そもそも検証とはなんなのか、検証がなぜ大切なのか。
人から教わる手法であっても、相場に日々向き合い地道に自分の手法を編み出したにしても、
その手法を使うのは自分なのだ、というところに着目しなければなりません。
当たり前だと思われるでしょうが。
エントリーをする時、だれもアドバイスをしてくれません。
だれの責任でもない自分ルールで日々トレードを継続していくための検証が必要になってきます。
繰り返しになりますが、たとえそれが人から教わった手法であっても、です。
勝った要因を検証
自信をもって、ストレスの極めて少ないトレードを繰り返さなければ、いずれ精神が破綻します。
そうならないためにも、根拠のある自信に基づいたトレードができている、と自分自身に証明しなければなりません。
まずは勝った要因を検証しましょう。
何故このトレードは勝てたのか?
ただ、もうおわかりの方もいると思いますが、そもそもはここなら勝てるというプランの基、エントリーをしています。
ルールに沿ってエントリーポイントが定まったはずです。
「よしよし、ルール通りにピッタリはまったな」
と取り合えずはそんな思いになればよいと。
だから、ここでの検証は、ルール通りのトレードであったはずなので、少なくとも一度は振り返る
をしましょう。
「いや、ここはすっかり見落としていたぞ」
があった場合は、都合よくも思惑通りに値が動いてくれたと、ほっと胸を撫で下ろしてください。
(※もちろん次回以降のトレードでは見落としはないように、です)
検証と言えるのか甚だ自分でも疑問に思いますが、勝った場合は少なくともこれだけはやってください。
必ずです!
勝つと気持ちが大きくなります。
どんどん勝てる気になります。
連勝しようものならもう負ける気がしていません。
そうです。調子に乗るのです。
「自分はこの手法をものにしたぞ~」と舞い上がるだけならいいのですが、自分の都合のいい分析をしがちになり、結局は無駄なトレードを重ねることになます。
当然、資産を減らすことになります。
また別の機会にお話しますが、トレーダー勝てない要因の1つです。
もう一度言います。
勝ったときには、少なくとも一度は振り返るという過去検証を行ってください。
自惚れないため、調子に乗らないためです。
一拍置いて、気を鎮めるために、です。
負けた原因を検証
負けたときに行う検証は、考え方としてはシンプルです。
何故負けたのか、原因を徹底的に追及して、次に同じ過ちを犯さないようにする一手を見つけることですから。
ここでも、もうおわかりの方はいるかと思います。
負けたときは負けたときで損失を埋めようと、負けた分を取り戻そうと、躍起になります。
平常心は保てなくなり、無駄なトレードが……
そのためにも頭を冷やして、気持ちを平常化に戻す作業が必要になります。
それが負けたときの検証を行う理由のひとつでもあります。
ここでの検証は、以下の通りです。
・ルール通りのトレードだったか
・そもそもの組み立てたプランは間違っていなかったか
・重要な指標発表の前ではなかったか
・重要な指標発表を失念していたのだとしたら、その影響はどれだけあったのか
あとは不随して、負けトレードを記録してください。
記録方法としては、私はMT4の画面をコピー(Print Screen)してエクセルに貼り付け、負けたポイントに対して、ああだ、こうだと書き込んでいます。
この先、何回も同じ間違いをするかもしれません。
検証した結果を記録することで、負けパターンが頭に刷り込まれていきます。
そして負けパターンを回避する意識が強くなり、え~い、ままよ、というエントリーが自分の中で罪悪感となって残るようになります。
それが、無駄なトレードが減ってくる、という実感に繋がっていきます。
まとめ
検証がなぜに大切なのか、勝つためには絶対不可欠であるとお話しました。
勝ったとき、負けたとき、結果に対して検証をしてください、とお伝えしました。
勝ったときは気持ちが大きくなりがちです。
負けたときは平常心を失い、損失を早く取り戻そうと自分に都合のよい解釈をして無駄なトレードになりがちです。
そのために、必ず気持ちを整理する意味でも、振り返りの過去検証をしましょう、ということでした。
成功に向かって、頑張りましょう。
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