FXでは強制的に、そのトレードをやめさせられることがあります。
〝強制ロスカット〟という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
FXはレバレッジをかけて、証拠金に対して大きな取引が可能です。
それはつまり、思惑とは逆に動いたとき、損失のリスクも高まるということになります。
ロスカットは損失の拡大を防ぐための強制的に行われる決済です。
今回は、『ロスカットを理解する』をテーマにお話しします。
この記事で解決してもらいたいことは以下になります。
・ロスカットの仕組みを知って、大きな損失にならない工夫を覚える
・レバレッジとロスカットの関係性を知って資金管理に活かす
では、よろしくお願いします。
強制ロスカットとは?
一定の水準まできたとき
(もはや限界まできている状況のようなものですが)、
これ以上の損失が膨れないように自動的に決済が行われます。
これを〝強制ロスカット〟といいます。
「煮るなり焼くなり好きにしやがれってんだ」と塩漬けになっているポジションであったり、ファンダメンタルズ的な影響で為替が急激に変動した場合であったりなど、証拠金を上回る損失にならないために、自動でロスカットされるのです。
親切にも損失の拡大を防いてくれるわけですが、あくまでも損失が証拠金より上回らないように、というシステムです。
強制ロスカットされるときはすでに、大損失になっているということは理解しなければ、ですね。
レバレッジ効果の恩恵!
少額の資金で取引ができて、大きく利益を取ることが可能になるFXは、大きな損失が出てしまうことも当然あって、リスクもリターンも高いです。
大きな損失に繋がらないように、リスクを充分に理解して、身の丈に合った無理のないトレードをしたいわけですが、留意すべきはやはり〝レバレッジ〟です。
レバレッジをかけることで少ない資金でも大きな取引が可能になります。
証拠金額がどれだけで、ロット数は? 等々……。
自分ルールに則って、しっかりとした資金管理が必要ですね。
レバレッジ効果は、毎月プラスのPips獲得を安定して達成できているのであれば、ハイリターンとなって短期間での資金増、の恩恵を与えてくれます。
強制ロスカットを防ぐにはどうすればいいのか
話を〝強制ロスカット〟に戻します。
やはり、レバレッジ効果の恩恵、とは逆の話になります。
強制的にロスカットを防ぐには……。
これはどう考えても、自分の損切りルールをしっかり守ること、が大前提です。
そして資金管理は大切で、有効な手段のひとつとしては、資金に幅(ゆとり)を持たせるというのがあります。
必要証拠金が少ない場合、少しの価格変動でロスカットになりますからね。
ゆとりがあれば、損を許容しながらシナリオに沿って保有もできますし、相場の状況が変われば裁量で損切りすればいいのです。
資金の余裕があるから、それが可能になってきます。
強制ロスカットになれば、予約している注文の全キャンセルはもちろんのこと、保有しているポジションは自動的に決済されてしまいます。
証拠金とはFX取引を行うため担保にするお金のことです。
そして、強制ロスカットは証拠金維持率に基づいて発動されます。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対して資産残高がどのぐらいの割合を占めるかを表す指標のことです。
計算式は以下になります。
証拠金維持率 = 資産残高 ÷ 必要証拠金 × 100(%)
※ロスカットが執行される証拠金維持率は、FX会社によって異なります。
とにかく、ロスカットの仕組みを理解するのはもちろんですが、強制ロスカットが発動されるまでに至ってしまう状況を省みる、ということが大切になってきます。
たとえロスカットになったとしても自暴自棄に陥ることなく、なぜそうなってしまったのか、原因を徹底的に分析して、自分のトレードを見直すことが必要です。
まとめ
強制ロスカットは損失の拡大を防ぐための強制的に行われる決済です。
とにかく自分ルールに則って、しっかりとした資金管理のもと、トレードしなくてはなりません。
レバレッジ効果は、安定して毎月プラスのPips獲得が達成できているのであれば、ハイリターンとなって短期間での資金増、の恩恵を与えてくれます。
ただ、その反面、リスクは高くなり、我を失う要因にもなるわけです。
強制的にロスカットを防ぐには、まずは損切りルールをしっかり守ること、そして、有効な手段のひとつとして、資金に幅(ゆとり)を持たせること、でした。
とにかく、たとえ強制ロスカットが発動されたとしても、そこに至るまでの状況を省みることが大切です。
成功に向かって、頑張りましょう。
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